13世紀頃のイタリアのフィレンツェでの同業者組合として知られる「ギルド」は、共和政として古代ギリシャや古代ローマの文化に憧れを抱く集団でもありました。その当時イタリアでは商人たちによって経済が発展しはじめたことから、商人たちの活動が都市国家に大きな影響を与えるまでになりはじめていたのです。
当時世の中に影響力をもった商人たちの集団は「ギルド」と呼ばれ、彼らの活動がのちのルネサンス運動やルネサンス文化として知られるようになっていったようです。暮らしぶりが豊かになったイタリア商人たちは、芸術家たちのパトロンとなってルネサンス期に開花した芸術作品の創作活動を支えていたのです。ルネサンス繁栄の原動力は「ギルド」たちの活躍であったといっても過言ではないようです。
このようなルネサンス期直前におけるギルドたちの活動は「プロト・ルネサンス」などと呼ばれ、ルネサンス期の予兆を示す活動であったことをあらわしています。