イタリア絵画の創始者であり、ゴシックを代表する画家のひとりです。当時の知識人にはとても高く評価されていて、ジョットの師としてルネサンスの礎を築いた画家として重要な作品を残しています。
現存するものはあまり多くはありませんが、パリのルーブル美術館にある荘厳の聖母の縁取りにピザンティン美術の強い影響が見て取れるそうです。もとはビザの聖フランチェスコ聖堂の祭壇に掛けられていましたが、ナポレオンがフランスに持ち込んだそうです。
周囲の枠にはメダイヨンに聖人像が規則正しく配されているそうです。五角形の板に描かれた聖母の周囲を天使が囲んでいて、背景は金箔、その周囲の枠には、金箔とテンペラによる装飾が施されているそうです。板絵イコンやサンマルコ大聖堂のエマイユのイコンの周囲の装飾にも通じる縁取りのようです。