古代エジプトでは、巨大なピラミッドを建設できるほどの人手と労力を集めることができたことを踏まえますと、モザイク技法を用いて壁画を完成させることも難しいことではなかったであろうと考えられているようです。
現代を生きる私たちが趣味として気軽に絵画をはじめられるのは、古代の人びとが膨大な権力を持って美しい美術品をつくりあげたいという想いがもととなっているようです。その後、モザイク技法は絵画を完成させるには時間と人手、材料を集めることにコストがかかり過ぎることもあり、色のついた石を砕くことで粉状にして顔料にすることでより簡単に作品が完成できる技法が編み出されたようです。
このように色のついた石を細かく砕いて顔料にすることをフレスコ技法と呼ぶそうです。フレスコ技法が用いられた時代から、さらに現代ののような画材が発明されるまでには、さらなる長い歴史が積み重ねられることになるのです。